2020年7月31日金曜日

依佐美送信所記念館を見学

過去に何度か見学させてもらった事があるのだが
数年ぶりに見学させてもらった。

昭和4年に建設された依佐美送信所だが
大正10年に現刈谷市の依佐美村が候補地となったようだ。
その当時の壮大な対欧無線通信のプロジェクトと歴史に
ロマンを感じずにはいられない。

記念館 歴史年表 通信機器の詳細については
色々ネットで綴ってくれている方々がいるので
検索して欲しい。

今回は当時作られた各送信器材の美しいデティールに重点を置いて写真を撮った。
正に機械美。




鉄塔上部にあった航空障害灯





戦後GHQに接収された。
在日米海軍接収時代の看板

重厚なプレート

主直流機励磁用電動発電機
ロッカーアームのようなブラシ部


計器群が男心をくすぐる







主直流電動機
中はグランドピアノの中のような美しさ
後ろの大きな部分は送信所の中で最も重要だという高周波発電機
何気ないフランジ部パイピング部も無駄のない美しさ


大電力出力用真空管
ML-5682
 MACHLETT
MADE IN U.S.A
   AT  16.5V 326AMPS と書いてある
こんな大きな真空管があるんですね。
出力250kw !!






端子&接点部も見所が尽きない

トリプラ磁化用電動発電機
昔のプロペラ飛行機エンジンを思い出す



高周波チョークコイルのフレーム
肉抜き穴が渋い




直径3mの丸木枠にリッツ線が巻かれているローディングコイル




バリオメーター型 高周波コイル
外側コイルがモーターでスライドする仕組み。
フレームもボルトナットもすべて木材。
凄すぎ。


放電対策用のドーナツ状の碍子


リッツ線 太いが繊細な作り。


コイルと組み合わせて所定の周波数に共振させる為のパラフィン油入りマイカコンデンサ。
浮き文字がいい。






壁貫通碍子の先っちょ。



電流計 上から吊るされた針がカッコいい!


周波数3倍機の上部


記念館より外を眺める



変電所直通電話の部品一部


高周波発電機
一人で3時間位見てた気が・・・
逆にこういう見学は一人自分ペースでゆっくり見るからいい。